歯科治療体験 [生活]

 先に南京の病院について書きましたが、ついでに歯科についてもふれてみたいと思います。 実は小生は南京の歯医者さんにも何度かお世話になっているのです。
 (歯科の中国語は『牙科』ですが、歯科総合病院になると『口腔医院』となります。)


 一度目は親不知の抜歯でした。
 ある日、南京に赴任する前から気になっていた下顎の親不知がズキズキ痛み出し、我慢が出来なくなりました。
 それで、何となく良さそうな『鼓楼口腔医院』に行ってみたところ、最初は若いインターンの先生が対応してくれました。 ただ、彼では手に負えなかったようで、そこでベテランの先生と交代です。
 レントゲンを撮って病状を確認してから、麻酔・切開、そして抜歯。
 その方法は昔ながらのやり方で、ハンマーとノミみたいなのが出て来た時は正直驚きました。
 でもさすがベテラン。 何度か衝撃を加えた後、無事親不知が抜けました。 費用は1本400元くらい(三年前)。
 因みに以前日本の歯医者に見積もってもらったら、親不知を4本抜けば20万円を超える出費になるのだとか。 それに比べれば確かにお得だったかも。

 二度目はよくある詰め物(アマルガム)の脱落です。
 接着し直すだけなら簡単なのではと思い、市井の「牙科」に行ってみたのですが、接着材に良いものがないとのことで、漢中路にある『江蘇省口腔医院』に行くように言われました。
 それで省口腔医院まで行って案内係に事情を説明したら、「修復科」を紹介されたので、そちらのセクションに行ってみることに。
 施術は詰め物を洗浄してから、接着剤をつけて装着し直すだけ。 費用はカルテ代を含んで40元くらい(2~3年前)でした。
 ところが、詰め物の具合がそもそも良くなかったのか、その後2回もまた脱落を繰り返しました。
 その度に省口腔医院に通ったのですが、面倒くさいので一時帰国の際に日本の掛かり付けの歯科医でやり直してもらいました。 以来脱落はありません。


 さて南京の歯科医の印象ですが、シッカリした病院であれば設備は立派で優秀な医師もいるのだろうと思います。
 ただ、優秀な医師の高級科を指定するとそれなりに費用が高くなる様で、つまり美容院で腕の良い美容師を指定するのと同じ要領です。
 大衆向けの一般外来は学生みたいなインターンの若い先生が多く、なんだか患者は練習の道具にされている(?)のではと勘繰りたくなります。
 勿論彼らの施術が信頼出来ないという訳ではありませんが、本音をいえば南京での歯科治療は緊急時に限定し、本格的な治療はやはり日本でやりたいと思っています。

 尚、最近南京でははインプラント手術なども広く行われるようになり、費用も日本と比べれば圧倒的に安いようです。
 ただ、小生は金属業界で仕事をしている者なのですが、歯茎に埋め込むチタン合金部品の品質が本当に大丈夫なのかどうしても気になってしまいます。
 やはり自分の体内に埋め込むものなので、価格よりも品質を重んじたいですね。 (A.K.)



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