南京の病院 [生活]

 海外に居住していて、出来ればお世話になりたくないのがお医者様です。
 ましてや言葉が通じなければ不安が増すものかも知れません。 病気になった時、最初は出来れば言葉のわかる知人や同僚に付き添ってもらいたいもの。
 しかし、休日や夜間または旅行先で発症した場合、最悪一人で受診しなければならない可能性もあります。

 さて、小生の場合彼これ四年ほど南京に駐在しておりますが、持病の痛風の発作などで何度か当地の病院で治療を受けました。
 こんなことはあまり自慢にはなりませんが、ご参考までにこちらの病院での受診のやり方などを下記してみることにします。


 ①大きな病院であれば必ず案内係がいる筈なので、先ずは外国人の患者であることを説明し、手続きの方法とどの診療科や担当医に診てもらえばよいかアドバイスしてもらいましょう。
 出来れば事前に自分の病名を辞書で調べておいた方が良いでしょう。
 因みに、発熱は『发烧』、風邪は『感冒』、インフルエンザは『流感』、下痢は『拉肚子』、痛風は『痛风』などなど。 会話に自信のない方は、自分の病名を書いて持ってゆきましょう。

 ②次に日本の病院と一番異なる点は、基本的に≪患者自身がカルテを保管し、通院の度に持ってくる≫ことです。 従って初診の場合、最初にこのカルテを購入しなければなりません。 
 カルテの中国語は『病历』で、費用は約5元くらいでしょうか。 勿論手続きにはパスポートが必要なのでお忘れなく。

 ③カルテをもらったら該当する診療科の受付に行って、登録『挂号』してもらって下さい。
 それから、大きな病院であれば待合所の電光掲示板に自分の名前が出るのを待ちましょう。
 小さな病院であれば担当医のところに直接行ってカルテを渡し、診療の順番が来るのを待ちましょう。

 ④さて呼び出されて診察を受けると病状が特定され、担当医は診断内容と薬の処方箋を書いてくれます。
 日本だと診療ついでに注射や点滴を受けるケースもありますが、 ≪中国の病院は何事も支払いが先≫です。
 診断書と処方箋をもって会計カウンターに行き、そこで支払いを済ませて下さい。

 ⑤支払いが終わってハンコの押されたレシートと処方箋を薬局へもって行くと、そこで薬や注射液、場合によっては点滴液が渡されます。
 注射は大きな病院では注射専門のカウンターがあるので、そこに行って下さい。
 小さな病院では係員の指示に従って注射してもらって下さい。

 ⑥日本の場合、点滴を受けるのはかなり重症の場合に限られますが、中国ではごく一般的に点滴『挂水』が行われています。
 だいたい点滴ルームがあるので、看護婦さんに購入した点滴を渡し、適当な椅子に座って点滴を受けて下さい。
 大体1時間か2時間くらいでしょうか。 周りの中国人の患者は、お喋りしたり弁当を食べたりで賑やかに時間を潰しています。
 点滴といってもあまり深刻になるには及びません。


 まあざっとこんな感じですが、案じるより産むが易しで行ってみればなんとかなるものです。
 病気になった方は決して無理をせず、早めに病院にいって下さい。
 尚、海外保険に加入している方は、保険求償にレシートが必要ですので無くさない様に気を付けて下さい。



 追伸:広州路300号の「江蘇省人民医院」には外国人専用の窓口があり、日本語が通じる先生もいるようです。 こちらで受診されたことのある方は情報提供を! (A.K.)



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