第5回学生社会人交流会(2016年6月23日) [イベント]

6月23日に開催された第5回学生社会人交流会のレポートです。
学生社会人交流会は、最近はずっと開かれておらず、前回の第4回は2014年の9月でした。つまり、今回は約2年ぶりの開催だったということになります。
以下、当日のレポートです。


 旺旺食品工場、太陽城見学の後、丸紅、なとり、名糖の担当者の方々と合流し、江寧区勝太路にあります曹家土菜館にて第5回学生社会人交流会が開催されました。ここは兎澤会長曰く「2~30年続く江寧区の老舗料理店」ということで期待が高まります。

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 お店の中に入るとすぐそこで料理がつくられていました。僕自身このようなお店は初めてなので、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。
 この曹家土菜館は「农家土菜、深山野味、野菜」を売りにしており、料理は鳥を中心に豚や魚、豆腐、野菜などを使っており健康にも配慮されています。味付けは濃いものが多い印象でしたが、それほどくどくもなく、さっぱりとした味を好む人が多い日本人の口にも合うのではないでしょうか。他にも鉄観音の枝茶という珍しいお茶も味わうことができます。

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 下の写真の湯葉はお店で作られているらしく、雑味のないさっぱりとした味が印象的で、かなり手が込んでいることがうかがえます。

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 下は地鶏を使った煮込み料理。ピリ辛の味付けでお箸が進みます。

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 鉄観音の枝茶という珍しいお茶や兎澤会長おススメの白酒をいただきながら、中国での食品作りや販売の難しさ等、大変貴重なお話を聞くことができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。(Y.T)


ヨーグルト・プリン工場見学(2016年6月23日)(3) [イベント]

南京探訪第31回として6月23日に開催されたヨーグルト・プリン工場見学のレポートです。3本あるレポートの3本目です。


Sunny plaza 太陽城

 CCDが手がけるショッピングセンターある。福岡県のキャナルシティも手掛けており、共通のテーマとして、自然を感じさせることや、環境を大切にすることを大切にしている。太陽城の他にも南京市内に2つの施設を手がけている。この太陽城は龍をイメージしており、建物内ではパネルを使って季節感を演出している。このパネルは広告用に作られたのでなく、季節感を感じさせるために作られていた。施設内では四季を感じさせるコンセプトを元に設計されている。施設は大きく3つのパートからなりたっている。星空や太陽などをイメージした空間作りがなされている。

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 施設内には魔法城と言われる施設がある。この施設らエンターテイメント施設となっており、子供達が楽しめるようになっている。魔法城は中国初の試みである。入場料は約200元である。エンターテイメントと買い物を組み合わせている。
 また日本の店舗である、ニトリやゼビオも入る予定である。年齢層のターゲットは20代〜40代の子供をもつ人々である。毎月3万〜5万人の入場者を見込んでいる。

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 毎日イベントを開催する予定である。このイベントの中では日本の文化を融合させるそうだ。例えば博多山笠の展示、日本人エンターテイナーを連れてくるそうだ。このようなイベントの告知は中国で普及しているWechatというSNSを利用して行われる。どうやって伝えたい情報を人々に伝えるかを考えることが大切である。まずは情報を認知してもらい、その上で商品を手にとってもらう。そして、様々な商品を比較してもらうという順番で買い物をしてもらうようにするそうだ。
 しかし、最近では通販の普及により、実際に買い物に行く人は減少傾向にある。そのため、1番のライバルは通販だとされ、通販との差をどのようにつけていくかが肝心であり、飲食店がカギになるのではとされている。(Y.H)

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ヨーグルト・プリン工場見学(2016年6月23日)(2) [イベント]

南京探訪第31回として6月23日に開催されたヨーグルト・プリン工場見学のレポートです。3本あるレポート2本目です。


名丸旺工場見学報告レポート

 2016年6月23日、南京名紅旺食品有限公司の工場見学に伺った。
 日本企業の株式会社なとり、丸紅株式会社、そして中国の旺旺集団との合資によって、2012年に設立されたのがこの南京名紅旺食品有限公司である。今回はその生産工場を見学させて頂いた。

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 工場は旺旺集団の広大な工場敷地内の中にあった。日本の工業地帯と比べるとここは一棟一棟の間隔も広く、住民の生活圏から完全に分離しているように建てられている。中国の国土の広さがそうさせるのか、それともまだ開発予定があるスペースなのかもしれない。
 この日はいかフライ・タラシート・チーかま3種類の商品が作られている現場で見学および解説を聞いた。建物の3階にある廊下を歩き、両サイドの窓から下の階にある生産現場を見下ろせるようになっていた。作業現場と見学スペースは空間的には完全に遮断されているため、見学者の所持品チェックなどはなく、靴にカバーをかけて簡易的な準備のみで行われた。3種とも熱加工をする製品であるため、工場内は気温と湿度が極めて高く、廊下の窓は結露の水が滴っているほどだった。
 最初は揚げ物の作業現場から見た。衣を作り、いかにつけ、フライヤーで揚げた後自動冷却をして、2度目の味付けをして完成、という過程で製造しているそうだ。次はタラシートの製造。といっても、中国では主にタチウオが原料に使われているという。製造工程は、原料を練り、シート状に伸ばしてから乾燥させ、含まれる水分を35%までにした後、200~300度で焼き目と“ハッポウ”と呼ばれる気泡の膨らみを作って完成となる。この“ハッポウ”は食べたときにフワッとした食感を出すためのポイントとなっていて、製品のこだわりなのだという。伸ばされたシートは全長約250mあり、それを機械が流しながらカットしていく。カットされたシートは人の手によって重さを量る。1枚60gを基準にし、基準をクリアしたものはそのまま重ねられていくが、クリアできなかったものは水分過多を見込んで再加熱する。それでも基準値に達しない場合は廃棄となる。最後にチーかまの製造過程を見た。原料を練った後蒸し器に入れ120度5分間で殺菌がされる。これもパッケージなどの作業は人の手で行われていた。
 作業ライン全体に工員が配置されていて手作業も多いという印象があるが、廃棄率は2~3%で日本とほぼ変わらないという。チーかまは特に小骨がビニールに穴を開けてしまうなどの廃棄原因があり、生産ラインだけでなく下処理の段階にも製品の品質に影響する要素があるのだという。
 名丸旺は日本市場のための委託生産ではなく、中国国内での販売を目的としているため、マーケティングや商品開発も日本とは違う課題があるという。たとえば、なとりは食品メーカーの中でも「おつまみ」の部門で商品を作っている。しかし、中国にはそもそもお酒を飲みながらスナック菓子を食べるという習慣がない。中国にはいかフライのような揚げ物系のスナックは珍しく、私自身中国のスーパーで目立つところに積まれているところを見るものの、彼らに「つまみ」という認識はないようである。

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 今回私はこの名紅旺工場の見学に当たって、中国国内市場のための生産工場であるということを意識しながら製造過程の紹介と解説を聞いた。近年では中国でも食の安全に対する関心が高まりつつあり、食品生産の現場を利用者に対しても可視化させる事が求められてくるのではないかと私は考える。名紅旺の工場内はすでに見学者を意識した作りもあり、工場見学の受け入れは工員の仕事に対する考えや取り巻く環境の変化も期待できるだろう。(E.H)

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ヨーグルト・プリン工場見学(2016年6月23日)(1) [イベント]

南京探訪第31回として6月23日に開催されたヨーグルト・プリン工場見学のレポートです。レポートは3本あるので、分けて発表します。

では、1本目

旺旺食品工場見学

 昨今日本では食の安全が非常に大きな問題となっており、特に中国産食品に対する批判は多くみられます。そんな批判を浴びやすい中国の食品生産の実態はどのようなもので、中国の食品生産工場はどのような食の安全に対する対策を行っているのでしょうか。今回は中国の食品メーカー旺旺のご厚意により実現した食品工場見学で、非常に興味深い体験をすることができました。

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 今回お邪魔したヨーグルト・プリンの生産工場では、まずその徹底した製品管理体制に驚きました。日本の食品メーカー森永乳業による技術提供が行われたヨーグルトはほぼ機械によって自動で生産されており、機械の管理以外は人の手はあまり加わらないとのことでした。人件費の安い中国で食品生産というと、工場でたくさんの人による手作業で行っているという先入観をもっていたため、現代的な生産方法は衝撃でした。また、床の色がクリーンレベルによって赤や緑などに分けられているとのことで、これも人々が持っている中国の食品工場のイメージからすると意外なのではないでしょうか。一方で製品の味についても、森永乳業の製品を軸にしつつ中国の消費者に合わせ味を変化させるというような中国ならではの工夫を感じました。

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 今回旺旺の工場見学に参加して、私たちが中国の食品工場と聞いて思い浮かべるイメージと実際の工場とのギャップに驚くとともに、その徹底した品質管理に感動しました。今後中国の食品安全問題がどうなっていくのかはわかりませんが、こうした地道な衛生管理に対する努力が消費者の信頼を勝ち取っていくのだろうと感じました。(Y.T)

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