雲錦博物館(2015年5月23日) [イベント]

南京日本人会2015年5月の活動のテーマは「世界無形遺産めぐり」です。
第1弾は雲錦ということで、5月23日に雲錦博物館に行ってきました。

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雲錦は南京の伝統手工芸の絹織物で、四川の蜀錦、蘇州の宋錦とともに「中国3大名錦」と称されています。これまで1500年以上の歴史があり、元の時代以降は皇帝一族御用達の服装として有名です。この雲錦の職人技術は世界無形遺産にも登録されています。

今回探訪する雲錦博物館は、もともと1957年に雲錦研究所として発足しました。その後中国織錦工芸陳列館を経て、2004年に南京雲錦博物館としてオープンしました。

最近2か月余りの改修工事を経て、4月19日にリニューアルオープンしたばかりです。

展示としては、明代や清代の皇帝が着ていたという雲錦をはじめ、雲錦を作るための機織り機もあり、これは現在でも職人が動かしていました。
ガイドの方の解説によれば、1日で5~6センチしか織れないとのことで、皇帝用の服を作るためには17メートル必要だったということですから、その労力は大変なものだったことがわかります。

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また、最後には雲錦で作成したドレスを着た女性たちによるファッションショーもあり、雲錦のすばらしさを堪能することができました。

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雲錦博物館は地下鉄2号線雲錦路駅を降りてすぐのところにあります。入場は無料です。

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参考
人民網日本語版「南京雲錦博物館新館が無料で一般公開」(http://j.people.com.cn/n/2015/0421/c94661-8881293.html)
NHK世界遺産ライブラリー「南京雲錦織物の技術」(http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cards892.html


タグ:南京探訪

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