マツダさん。ありがとう。

マツダさん。ありがとう。



南京のマツダ工場（長安馬自達）は、日中交流事業の一環として中国の人々の見学を受け入れてくれている。これまで、南京で日本語を学ぶ多くの学生たちがこのマツダ工場を訪ねてきた。

5月9日このマツダ工場を訪れたのは、橋北にある南京大学金陵学院日本語科の三年生だった。あいにくの雨をついて長江大橋を渡り、南京の南部江寧地区にある工場に着いたのは午後1時半ごろ。担当者の方から簡単なブリーフィングを受けてすぐ工場の中へ。ほとんどの学生は自動車工場を見学するのは初めてである。組立前の車が次から次とラインを流れていくのに目を見張っていたようだ。とくに、みんなが注目したのはロボット。まるでベテランの作業員のように、正確にまたスピーディに作業を仕上げていく。そして、完成品のチェックの厳密なこと。雨水の車内浸透を防ぐ機能を検査する「シャワー検査」から、マツダの品質に対する厳しさがうかがわれた。

工場見学の後は、担当者の方が学生からの質問を受ける時間。「若い女性向けの戦略は」とか「中国で『マツダ』というのは『三輪車』のことを意味しているが、これについてマツダさんはどう思っているのか」とか「日中関係の動向が販売台数に影響しているのか」とかなど鋭い質問もあった反面、「あなたの給料はいくらか」など、引率の先生をオロオロさせる質問もあった。マツダさんからのプレゼント（女性向けのカワイイ軽乗用車の模型―先の質問に対する目に見える形での回答と言えるだろう）をいただいて、4時すぎに今日のスケジュールは終わった。

マツダさん。ありがとう。