雪中黄山 [日記]
雪中黄山
2月28日の朝、どんよりとした天気のもと南京大学広州路門に集まった5人のメンバー。予定の10人の半分となってしまったが、「雪の黄山に身を置きたい」という気持ちは10人分いや20人分と言ってよい。チャーターのバンが来た。運転手さんに下手な中国語であいさつした後さっそく乗り込み出発。
ところが、その強い気持ちを萎えさせるように、安徽省に入ったころから雨脚が強くなる。黄山の北の入口、太平で昼食をとり松谷寺ロープウェイに乗り込む。雨脚はやや弱くなったものの、ゴンドラは霧の中。何も見えない。晴れていれば、このゴンドラからの景色だけでも幽邃の極みを充分に堪能できるのに・・・。山頂駅に到着。しかし、相変わらず濃い霧の中。あの西海大渓谷もまったく姿を見せてくれない。救いは霧氷の美しさ、さっそくカメラを取り出すメンバーもいた。雲中散歩という感じで今日の宿、西海賓館に着く。
西海賓館は改築が終わったばかり。街中の4星級ホテルと変わらない豪華さだ。これが山頂にあるというのは何とも奇異なことである。
各自部屋で休憩した後、もう一度西海大渓谷を見に行こうということになった。途中で大自然の手になる小さな小さな工芸品を発見。だが、目的の西海大渓谷は相変わらず濃霧の中。
気分を切り替えよう。旅の楽しみの一つは、そう、食事。テーブルに運ばれてきたのは、ホテルのお仕着せの定食とは異なるものだった。とくに、白身魚の蒸し物は高評価。この食事とビールのせいか、気分はやや昂揚。明日に期待しようということになった。
翌朝は何とお日様と青空が微笑みかけてくれた。本当に山の天気はわからない。今日の予定は、飛来石を経て光明頂、それから北海賓館へというコース。出発してまもなく、あるメンバーが「もう一度西海大渓谷へ寄り道しよう」と提案。みんなもその話にのる。もちろん、それは大正解だった。ごらんのとおりである。みんなまず呆然としてこの景色を見て、それから気づいたようにカメラを取り出した。
飛来石まではかなりの斜度の石畳。今回一番のきつい登りである。山慣れていない人には辛かったかもしれない。それでも、休んだのはほんの2回ぐらいだった。みんな、この天気で気分が高揚していたのだろう。飛来石では「お約束」のスナップ。メンバーの顔がはっきりしないのは許されたい。
ここからはきつい傾斜はなくなる。みんなも余裕が出てきたらしく、それぞれカメラを取り出す。何しろ西海大渓谷を目にしながらの散歩道だからだ。
そして、光明頂でも「お約束」のスナップ。ここは多くのコースが集中する中心地。今までとは打って変わって人、人、人・・・。
さて、北海賓館までは下り道。のんびりと行けると思ったら大間違い。団体客の行列にぶつかってしまったのだ。黄山は上海外灘と同じ大観光地の片鱗を見せたわけである。思ったより時間をかけてやっと北海賓館へ。ここも人が多い。黄山のビューポイントの一つだからだ。
少し時間をかけて付近の景観を楽しんでみようと思ったら、運転手さんからの催促のメール。ややのんびりした歩行ペースと混雑のせいで、予定より時間がオーバーしたわけである。あわてて雲谷寺ロープウェイに乗り込む。昨日とは打って変わった晴天なので、ゴンドラから真下に見える断崖絶壁に、メンバーは「こわい。こわい」を連発。そう言いながらカメラを取り出すのは人間の不思議な心理と言うものだろう。
昼過ぎに湯口で運転手さんと合流。昼食の後はひたすら南京に帰るだけだ。車中はエンジンの音が聞こえるだけ。みんな夢の中で今回の山旅を思い出しているのだろう。
2月28日の朝、どんよりとした天気のもと南京大学広州路門に集まった5人のメンバー。予定の10人の半分となってしまったが、「雪の黄山に身を置きたい」という気持ちは10人分いや20人分と言ってよい。チャーターのバンが来た。運転手さんに下手な中国語であいさつした後さっそく乗り込み出発。
ところが、その強い気持ちを萎えさせるように、安徽省に入ったころから雨脚が強くなる。黄山の北の入口、太平で昼食をとり松谷寺ロープウェイに乗り込む。雨脚はやや弱くなったものの、ゴンドラは霧の中。何も見えない。晴れていれば、このゴンドラからの景色だけでも幽邃の極みを充分に堪能できるのに・・・。山頂駅に到着。しかし、相変わらず濃い霧の中。あの西海大渓谷もまったく姿を見せてくれない。救いは霧氷の美しさ、さっそくカメラを取り出すメンバーもいた。雲中散歩という感じで今日の宿、西海賓館に着く。
西海賓館は改築が終わったばかり。街中の4星級ホテルと変わらない豪華さだ。これが山頂にあるというのは何とも奇異なことである。
各自部屋で休憩した後、もう一度西海大渓谷を見に行こうということになった。途中で大自然の手になる小さな小さな工芸品を発見。だが、目的の西海大渓谷は相変わらず濃霧の中。
気分を切り替えよう。旅の楽しみの一つは、そう、食事。テーブルに運ばれてきたのは、ホテルのお仕着せの定食とは異なるものだった。とくに、白身魚の蒸し物は高評価。この食事とビールのせいか、気分はやや昂揚。明日に期待しようということになった。
翌朝は何とお日様と青空が微笑みかけてくれた。本当に山の天気はわからない。今日の予定は、飛来石を経て光明頂、それから北海賓館へというコース。出発してまもなく、あるメンバーが「もう一度西海大渓谷へ寄り道しよう」と提案。みんなもその話にのる。もちろん、それは大正解だった。ごらんのとおりである。みんなまず呆然としてこの景色を見て、それから気づいたようにカメラを取り出した。
飛来石まではかなりの斜度の石畳。今回一番のきつい登りである。山慣れていない人には辛かったかもしれない。それでも、休んだのはほんの2回ぐらいだった。みんな、この天気で気分が高揚していたのだろう。飛来石では「お約束」のスナップ。メンバーの顔がはっきりしないのは許されたい。
ここからはきつい傾斜はなくなる。みんなも余裕が出てきたらしく、それぞれカメラを取り出す。何しろ西海大渓谷を目にしながらの散歩道だからだ。
そして、光明頂でも「お約束」のスナップ。ここは多くのコースが集中する中心地。今までとは打って変わって人、人、人・・・。
さて、北海賓館までは下り道。のんびりと行けると思ったら大間違い。団体客の行列にぶつかってしまったのだ。黄山は上海外灘と同じ大観光地の片鱗を見せたわけである。思ったより時間をかけてやっと北海賓館へ。ここも人が多い。黄山のビューポイントの一つだからだ。
少し時間をかけて付近の景観を楽しんでみようと思ったら、運転手さんからの催促のメール。ややのんびりした歩行ペースと混雑のせいで、予定より時間がオーバーしたわけである。あわてて雲谷寺ロープウェイに乗り込む。昨日とは打って変わった晴天なので、ゴンドラから真下に見える断崖絶壁に、メンバーは「こわい。こわい」を連発。そう言いながらカメラを取り出すのは人間の不思議な心理と言うものだろう。
昼過ぎに湯口で運転手さんと合流。昼食の後はひたすら南京に帰るだけだ。車中はエンジンの音が聞こえるだけ。みんな夢の中で今回の山旅を思い出しているのだろう。
2015-03-05 13:08
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良いでした、ほかの言葉は書かないですが
by りな (2015-03-16 19:01)